妻、子供乗せ自転車を買う。

2015年7月16日(木)
自転車

2010年にフジテレビで放送された二宮和也主演の『フリーター、家を買う。』が幕を閉じて早5年。2013年末に日テレの「有吉ゼミ」で『フリーター、家を買う。』をパロディ化した「坂上忍、家を買う。」が放送される。翌年の末に最終回となるが、家を買わずに土地を購入して惜しまれながら終了。だが、すぐに「坂上忍、家を建てる。」が始まる。まさに出来レース感が否めない。

そんな中、我が家にもやってきた。「妻、子供乗せ自転車を買う。」。最近、「自転車」というキーワードが多くなってきた我が家では、子供乗せ自転車を買う雰囲気が漂っている。昨日は昨日で子供を後ろに乗せれる自転車を見に行った。お気に召すものがなかったようだ。

僕は、ほしいというものは買えばいいというスタンスだ。だから、文句も言わない。いつも、どう思うかと相談されるが答えは決まっている。好きにするがよい。

皆お馴染みの夫婦のやり取りだ。今日もぶつぶつなにか言っている。すると、妻が「よし、決めた。長く使うから高いやつを買おう!もう、決めた。」という。だから、反対もしていないし好きなものを買えばよいという。

僕は妻に興味がないのだ。僕は僕と子供にしか興味がない。限りある時間を無駄にしたくない僕は興味のないことにはとことん興味を示さない。妻に興味がないということは妻も周知のことだ。心配無用。

すると、妻がクレームをいってくる。相談してもそんなもの買うのか的な雰囲気をだしていると。またまためんどくさいやり取りが始まる。買いたければ買えばいい!という。こういうやり取りを今まで何百回何千回としてきた。

僕はこの問題をさっさと解決するために子供を後ろに乗せることができる自転車を探す旅にでた。

最初に見つけたのが、これだ。

ブリジストンの『HYDEE.Ⅱ(ハイディツー)』。ファッション雑誌「VERY」とのコラボ自転車で、3人乗りにも対応したハンサムバイクだ。おしゃれファッション雑誌「VERY」の編集部から是非作りたいという申し出により実現した子供乗せ自転車でもある。

安全性を損なわずに徹底的におしゃれを追求するために車体からチャイルドシートまでゼロイチスタートで開発した逸品だが、なかなかのロックだ。

この重厚感あるフォルム。「もっとおしゃれに子供を乗せたい」ニーズに答えたのがこのオールブラックないでたちだ。もちろん自動アシスト付きのフル装備。水玉のワンピースに麦わら帽子では絶対に乗りこなせない。まさにロックだ。

次に見つけたのが、これだ。

子供乗せ自転車、安全でおしゃれなアンジェリーノでお馴染みの『アンジェリーノプティットe』。こいつもロックだ。特徴は重心を低くして、たとえ倒れたとしても衝撃を最小限に抑えてくれる代物だ。『HYDEE.Ⅱ』にも負けない丈夫なボディーと自動アシストは当然のごとく装備されている。

だが、こいつにはロックじゃない部分もある。それはサドルだ。こいつには座り心地抜群の「ふっかふかサドル」とデカくて洒落た「ビッグテリーサドル」の2つが用意されている。ふっかふかサドル。。。ロックじゃねぇ。

1000歩譲って「ふかふかサドル」ならぎりぎりロック許容範囲だ。だが、「ふっかふか」はロック許容範囲を優に超えている。まさにmoreよりmostなのだ。しかし、「ふっかふかサドル」でも十分に補えるだけのロックをコイツは持ち合わせている。それが「スーパーエンジェルシート2.1」だ。いわゆるチャイルドシートだが、こいつの機能がハンパない。

頭部には、万が一自転車が倒れたとしても子供の頭部を守るために、母親が子供を包み込むかのような曲面ガードが両側に搭載されている。それだけではない。子供の成長に合わせた最大48cmまでサイズを変更できる「かっちりヘッドガード」も付いている。もちろん後頭部にぴったりフィットで安全だ。

さらにこれだけではない。まだまだロックが満載だ。「のびのびリクライニングシート」。最大10段階まで倒れるリクライニング機能で安全・快適な姿勢をキープする代物だ。まさに子供にとってはファーストクラスのチャイルドシートである。

他にも「ぴったりフットレスト」。頭だけでなく、足部分にも6段階の調整付きだ。子供の身長が高かろうと座高が高かろうと全てをカバーしている。まさにロックだ。

そんなアンジェリーノだが、ロックじゃない子供乗せ自転車もある。それが、これだ。

かわいらしいフォルムの『bikke(ビッケ)』だ。楽しくおしゃれにカスタマイズでき、親子でコーディネートを楽しむことができる自転車だ。『bikke(ビッケ)』のウリはなんといってもカラーバリエーション。パーツ毎にカラーを選択でき、オンリーワンの自転車を持つことができる。

オンリーワンなところはロックだが、カラーがロックじゃねぇ。水玉、ボーダー、花柄。かなりカラフル色の強いものばかり。ロックは黙ってブラック。

こうして、僕のロックな子供乗せ自転車を探す旅が続いた。そして、ついに見つけたのがこれだ。

女性のためのオリジナル自転車 K32『SHOPPER』出典:女性のためのオリジナル自転車 K32『SHOPPER』

K32の『SHOPPER(ショッパー)』。K32は女性のためのオリジナル自転車を制作してくれる高知県にあるショップだ。これがロックかどうかは定かではない。ただ、僕は洗練されたデザインが好みだ。機能性よりデザイン。購入の優先順位も金額よりデザイン。そんな中、目に留まったのが『SHOPPER(ショッパー)』だった。

女性のためのオリジナル自転車 K32『Afternoon1』出典:女性のためのオリジナル自転車 K32『Afternoon1』

『Afternoon1(アフタヌーン1)』もよかったのだが、買い物袋が入るでかいカゴがいいらしいので、僕はこの『SHOPPER(ショッパー)』を妻に勧めた。妻も気に入ったようだ。早速注文!自転車探しをして30分。即決即購入が僕のモットーである。こうして、僕は自転車から解放された。

実はこの記録を書いている際にロックな出来事が起こった。ちょうど『bikke(ビッケ)』について書き始めたときだ。突然画面が真っ暗になる。何が起こったのか理解できていない横に娘の姿が映った。娘の顔を見ると悪い予感しかしない。絶対的な悪の予感。悪=ブラック。つまりロックな予感だ。

視野を広げてみると周りの全てのパソコンの画面が真っ黒になっている。この瞬間、僕の脳裏には真っ白ではなくブラックが広がっていった。そうだ。娘が全ての電源の元となるコンセントを抜いたのだ。

この記録は怒涛のごとし書き綴っていたので、まったく保存をしていない。つまり、そこまで書いていたものが無と化したのだ。娘に悪気はない。怒る気もしない。なぜなら、娘はロックだからだ。

娘にとっては、何気ない日常のロックな行動だ。娘はこれまでにも数々のロックな出来事を起こしてきた。自分の髪の毛を切り裂く。わざわざオムツを脱いで寝室でウンコをする。自分のウンコを食べる。

娘の行動はすべてがロックなのだ。

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