嫁に暇を出したら、墓穴を掘りまくってしまったよ

2015年8月28日(金)

朝方、トイレにいく途中、妻が台所で洗い物をしていた。忙しそうだなと思い、妻に「暇がほしいか」と聞いてみると

「毎日ほしいわい!」

と返事が返ってきた。なるほど、毎日ほしいのかと特に何をするわけでもなくさらっとスルーしながらトイレに入る。用を足しながら、そんなに暇がほしいのなら暇を与えてやろうとひそかに思い立つ。

用を足ししばらくしたら今日はでかけるから支度の用意をしろと家族全員に伝える。子供たちはどこに行くのかも分からず、着替え始める。妻はまだ何も片付いていないとブツブツ言いながら、残っている仕事をこなす。

相も変らず遅い。あれよあれよと12時を回ろうかという時間までになった。子供たちは出かける準備ができているご様子で自転車に乗りたいと騒ぎ始めた。

昨日、夕方に自転車に乗るのを手伝ったばっかりに催促されているのだ。そして便乗して娘も三輪車に乗らせろとせかす。まだ、準備ができていないから待てと一蹴する。

やっと、妻の準備が整いエレベーターで1階まで降りる。そして、マンションの入口で妻に2万円を渡し、暇を出した。

「これ(2万円)で、どこへでもいってこい!」

すると妻が

「はっ!?」

もちろん、そうなるわな。しょうがないので経緯を説明する。説明した後もなんやかんやをうるさいので、とりあえずどっかいってこいと命令する。こうして僕は嫁に暇を出したのであった。

そして、ここから子供たちとのうざい絡みが始まる。息子は補助輪付きの自転車で、娘は三輪車で駐車場をぐるぐる回る。さっきまで曇っていたのに陽がさしてきた。僕は子供たちが飽きるまでずっと駐輪場で座って待っている。

すると息子が近づいてきた。そういえば、補助輪なしで乗りたいみたいなことを前いっていたので、息子に補助輪を外すかと聞いてみる。息子は外してみたいといったので、一旦家に戻って工具を片手にまたエレベーターを降りていく。

工具を使ってなんなく補助輪を外すことに成功!早速、後ろを支えながら自転車に乗せてみる。案の定、コケそうになる。何度か繰り返しやっているとあることに気づく。自転車が低いので、後ろを支えるのがキツイのだ。完全に墓穴を掘った形になってしまった。

どうにかこの状況を打開する方法はないかと考える。そこで考えついたのが、足でこぐ自転車だ。ストライダーとかケッターバイクとかいうらしい。あれなら、自分で倒れそうになってもいけるだろうと思って、息子にペダルをこがないで足で押すよう言ってみる。

足で押してみるとここでまた問題が発生。ペダルが邪魔なのだ。車輪が回るとペダルももれなく回ってくる。すると見事に足に当たるのだ。しかも足で押しにくいときたもんだ。

こうなれば、ペダルも外してしまえ!ということで、外すことにした。しかし、外し方が分からない。しょうがないので、また家に戻り、パソコンをつけYOUTUBEでペダルの外し方を検索する。

すると一発でペダルの外し方にたどり着く。なるほど。ペダルの外し方が分かった僕は、すぐさま駐輪場まで戻る。まずは、右ペダルからだ。結構固い。中々外れないのだ。なんとか力技で外すことに成功した。

よしよし、この勢いだと思い、左ペダルを外しにかかる。ここで悪戦苦闘する。かなりの固さで全然外れないのだ。どんなに力を入れても全然外れない。

とんでもなくどうしようもない状況だ。元に戻すのも手間だが、左ペダルだけある状態では、どうしようもない。しかたないので、自転車屋さんにもって行くことにした。

ここは、プロに任せるしかない!しかし、ここでまた問題が発生する。自転車屋さんまでの道中、押しながら自転車を持っていかなければならないのだ。これまたキツイ。

姿勢が低いとどうしても腰にきてしまう。ましてや、子供たちを注意しながらだから、尚さらしんどい。やっとの思いでたどりつく。早速、自転車屋さんのお兄さんに外してもらう。どうやらプロでもかなり固かったようだ。

なんとか外せた。これで足でこぐ自転車の完成だ!しんどさから開放されると意気揚々で息子に乗ってみるようすすめる。息子がまたがる。そして、足でこぎ始めた。すると・・・

なんてこった!全然進まないじゃないか。息子がまたがるとやっと地面に足が届く程度で、まったく地面を蹴って押せないのだ。なんどかトライさせたが、どうにもこうにもいかない。更に墓穴を掘ってしまった。

結局、乗れない自転車をまた押しながら家路についた。家に着くと息子から元に戻せと罵声を浴びせられる。もう何もやる気力がない。

補助輪とペダルがない子供用自転車

明日やるとなだめて、なんとか収まった。こうして、補助輪なし、ペダルなしの自転車はひっそりと玄関の入口に横たわった状態で放置されるのであった。

また、明日元に戻さないといけない。完全に墓穴を掘った一日であった。

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